愛人のやらかしの数々は、ふだんはあんまり表にでてこない。
何百枚もあるんだけどね。
その全てが設計開発に必要なわけじゃないから、今までは掘り返されずに過ぎてきた。
けど、今期中に全ての組立図の誤記を修正するという案件が発生し、その仕事が私にぽいっと飛んできた。
全ての組立図をチェックして、誤記の有無を確認して、誤記のあった図面の番号リストを作って、図面を修正する。
そんなわけで、愛人のやらかしの数々がぜーんぶ私のチェックに引っかかることになる。
で、愛人が「要確認」と偉そうに張り付けた付箋を見つけて、見事にカッチーーーーンとなったワタクシであります。
「ちょっと確認ですけど」
「はい」
「ここに要確認て付箋がありますが、誰が確認したんですか?」
「え?」
「これです」
「ええ」
「確認してあるんですかね?」
「あ~~、それねぇ、どうせ何もやってないと思いますよ~ウフフフ」
「ん?要確認ってことを誰かに言ったんですか?」
「いえ、言ってな…い…モゴモゴ」
「誰にも言ってない?」
「ん~~と、ちょっと覚えてないですけどぉ…」
「(無言)」
「ん~……あ!いえ!言いました!○さんに!」
「○さん?」(⬅○さんは異動しててこの仕事の時には居ない)
「ええ、私○さんに言いましたよ!」(⬅そんなわけない)
「そうですか、返答はありましたか?」
「あ~~どうだったかな?なかったかも?」
「確認できてないのにどうやって図面かいたの?」
「んん~…(チョー眉間にしわを寄せて不愉快そう)覚えてないんでぇ~…」
「そうですか、ではもう結構です」
「すいませぇ~ん…」
その足でこの仕事を指示した若手男子のところへ。(愛人が言った○さんではない)
「これなんだけど、確認してある?」
「覚えてないなあ、愛人に聞いてみて?」
「聞いたけど覚えてないって」
「おれも覚えてないから、調べて直しといて~」
どいつもこいつも(怒)
こんなもんはほんの序の口。
これから山ほどこういうことが出てくる。
一刻も早く愛人をクビにして、私の時給をあげてもらわねば。
今日の退勤時、愛人は自分の名札だけをひっくり返してささーっと帰っていった。
めんどくせークソ女だ。
明日からも動かすのは自分の名札だけにしてもらいたい(ーー)
[3回]
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