昭和61年、18才で入社した会社にいた4つ年上の先輩。
仕事だと気難しくて短気だけど、それ以外では優しいという癖のある人。
仕事ではビシビシしごかれた。
バカ!ボケ!カス!帰れー!辞めちまえ!と何度いわれたことか(笑)
泣き出す人や辞めちゃう人がいるなか、私はしれーっと残って。
お前根性あるなーってほめられたw
それぞれがチームリーダーになったとき、立場の違いでほぼ毎日ケンカした。
でも信頼できた。
この人がアカンいうなら本当にアカンのやろうとか、この人が大丈夫というなら大船に乗ったつもりでおれるなとか。
10年ばかりいっしょに仕事して、そのあとそれぞれ別部署に異動になり、私は退職し。
そして、2012年。
ハケンで働く会社の上司だったw
15年ぶりくらいの再会。
あちらは頭が薄くなり、私は横幅が倍くらいになり(笑)
母が末期ガンで余命宣告を受けたとき、私の負担が減るようにいろいろ尽力してくれた。
ほんとにほんとに助かった。
2014年、この人もガンだとわかった。
それからわずか4ヵ月で旅立ってしまった。
入院するんだわー、手術するんだわー、腸の病気でさーなんて。
まーほんとー?大事にせなかんよーなんて。
そんな他愛のない会話をしたっきりで。
見舞いに来ないでくれなんて、いかにも「らしい」要求。
みんなに会いたくないんじゃなくて、迷惑かけたくない、負担をかけたくないという気持ちから。
葬儀も家族以外の参列お断りなんて、これまた「らしい」要求。
遺言として言い含めたんだろうなあ。
お別れをさせてくれんとは、最後の最後まで癖のある人だわ。
ばかたれが。
ありがとね。
さいなら。
[5回]